2023.01.31
【2024年版】2025年スタート!すべての住宅の省エネ基準への適合が義務となります

2022年6月に「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律などの一部を改正する法律」が公布されました。これにより「建築物省エネ法」が改正され、わたしたちのお家づくりや暮らしも省エネ基準への適合が義務付けられることとなります。大阪府・和歌山県で家を建てる工務店スマイクルがこの法改正で、これからオーナー様達にどのような影響があるのかわかりやすく解説します!
そもそも「建築物省エネ法」って何?


家づくりをこれから始めるぞ!という方も「建築物省エネ法」なんて中々聞くことのないワードだと思います。
つまるところ、「建物の省エネ性能を定める法律」なのですが、
今回はその省エネ性能の認定基準が脱炭素社会に向けていよいよ変わりますよ!ということなんですね。
昨年2022年10月より「省エネ性能の認定基準」が変更されました。
2025年以降は全ての新築住宅が基準を満たすことが求められるようになります。
法改正でこれからの家づくり、何が変わるの?
「省エネ基準」が変わる、というのは分かったけれど、
重要なのは自分たちの家づくりにどんな影響があるのか?ということですよね。
細かい基準などは割愛して、これから家づくりを始める方に関係のある内容を解説していきます。

今までの省エネ法は、非住宅にのみ適合義務があり、一般的な住宅は「省エネ法が適合されているかどうか」を選ぶことができました。
つまり、今までは省エネ法に適合されていなくても建築することが出来ました。
それが、改正後は全ての住宅に適合義務が定められるのです。
2025年以降は省エネ性能の厳しい基準値をクリアした高性能なお家だけが建築できるようになります。
改正によるメリット

単純に、住宅の性能が底上げされることが利点です。
省エネ性能が上がる事は、家の快適性に直結します。
夏涼しく、冬暖かい、エアコン効率の良い快適な住宅が保証されます。
断熱性能が上がり、省エネになる=光熱費が抑えられる
省エネ性能が上がるということは、環境だけでなく家庭の経済的にも大きなメリットのあることなんです。
改正によるデメリット

デメリットは、今まで性能を重視しないことでコストを抑えていた住宅会社の商品価格が上がることです。
いわゆる「ローコスト住宅」というものは、性能を下げることで建築価格を抑えていました。
それが改正後には、一律に基準値を満たさなければいけなくなるので、
住宅の性能を上げる為に断熱材や建材の見直しが必要となり、必然的に建築価格が上がることになります。
2025年以降にはもしかしたら「ローコスト住宅」の価格感は今とは大きく変わってしまうかもしれませんね。
これからの家づくりの考え方

今から約2年後の2025年4月以後に工事に着手する建築は、今回お話した「建築物省エネ法」の適合義務の対象となります。
ネットでお家のことを調べている方なら、「ZEH」という言葉をよく見かけるのではないでしょうか。
ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、太陽光発電による電力創出・省エネルギー設備の導入・断熱性能の向上により、消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅を指します。
政府は更にこんな方針を発表しています。
・2030年度以降、新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB基準レベルの省エネルギー性能の確保を目指す
・2050年、住宅建築物のストック平均でZEH・ZEB基準の省エネルギー性能が確保されていることを目指す
これからは、目先の価格だけを重視した「建築コストを抑える」家づくりではなく
省エネ性能を向上し、「生涯コストを抑える」家づくりが重視される時代になっていきそうです。
住まい手に寄り添った家づくりをする建築会社選びが重要

また、「建築物省エネ法」だけでなく、円安やウッドショックなどと合わせて、お家の価格が上がってきているというのも避けられない現状です。
ですが、省エネ住宅は快適な空間を造り、少ないエネルギーであたたかさや涼しさを確保できるのでお財布にも優しく、地球にも優しいお家になります。
適合していなければ建築できないのであれば、住まい手にとっては安心でもあります。
スマイクルでは、省エネ基準はもちろん、各種補助金や資金計画のご相談も承っています!
実は省エネ基準のお家は様々な国からの優遇を受けられることを知っていましたか?
月に1回無料の勉強会を行っていますので、南大阪・和歌山で家づくりをお考えの方はぜひご参加ください!
スマイクル代表大峯
smicleでは、以前より掲げてきた「永く暮らせる安心のお家づくり」として、この「建築物省エネ法」の基準をクリアした家づくりをずっと続けてきました。
改正後に建築価格が値上がりするということはありませんので、ご安心ください!