前回までは、建築化照明の「間接照明」についてお話ししました。
壁面からふわっと広がる優しい光は素敵ですね。
ですが、「寸法的に無理」や「コストが・・・」と、諦めてしまうことがあるかもしれません。
ちょっと待って下さい!
あきらめる前に是非この記事を読んでみてください。
コストの掛かる造作をせずに、照明器具を取りつけることによって間接的な演出が出来るものがあります。
今回は、大阪・泉佐野市の工務店スマイクルのインテリアコーディネーターが、「凝った造作のいらない低コストで叶う間接照明」をご紹介します!
凝った造作のいらない低コストで叶う間接照明
オシャレなバランス照明
バランス照明とは、壁面を上下に照らす照明のことです。
壁にライン状の光を遮る板を設けて、そこに照明器具を隠して壁面を照らしながら、さらに天井と床面の一部を明るくします。
本来ならライン状の板を造作しますが、画像のように上下方向を照らす「ブラケットライト」を使えば簡単に取り入れることが出来ます。
高天井にバランス照明を
出典:コイズミ照明株式会社
高天井用ブラケットを用いたバランス照明です。
吹き抜けのように天井高がある場合は、メンテナンスを考慮すると壁に設置するブラケットライトやスポットライトがおすすめです。上下に光が広がるので、やや全般照明の様な明るさがあります。
また、バランス照明を使うことで、デザイン性の高いスタイリッシュな雰囲気になります。
寝室のベッドのヘッドボード上にブラケットライトを設置しました。
壁を造作で前に出したりしなくても器具の設置のみで間接照明が実現し、省スペースにもなります。
自然素材とスタイリッシュなインテリアを合わせると、海外インテリアの様な雰囲気になり素敵ですね!
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ダウンライトを使った間接照明手法
出典:コイズミ照明株式会社
ダウンライトには、ユニバーサルタイプやウォールウォッシャータイプという、
壁を照らすように設置するだけでメリハリのある空間を演出することが出来る照明器具があります。
調光や光色も選べるので便利です。
またニッチ内や壁際の天井から中角のダウンライトで壁面の絵画を照らせば、店舗のようにかっこい空間を演出することができます。
ユニバーサルダウンライトをつかった間接照明手法
出典:コイズミ照明株式会社
照射角度を自由に変えられるダウンライトを、ユニバーサルダウンライトといいます。
土台と照明部分が2重構造になっており、スポットライトのように照明部分を動かすことが出来ます。
壁にかかった絵を照らせば、絵が映えて美術館の様な雰囲気になります。こんな空間があると心豊かになりますね。
ウォールウォッシャーダウンライト
ウォールウォッシャーダウンライトは壁面を光が均一に流れるように照らす照明手法です。
照らしたいものをはっきりと陰影をつけて照らすユニバーサルとの大きな違いは「流れるような光」です。
この点が建築化照明の「コーニス照明」と同じですね。
建築化照明が難しい場合には、是非取り入れてみてください!
壁から設置位置までの距離が長くなるほど、柔らかい光となり、近すぎると光が溜まってしまい
「流れるような」光ではなくなります。
設置位置によって見え方が変わるというところが注意すべきポイントです。
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ニッチライト
壁面の一部を窪ませて作る空間を「ニッチ」といいますが、そのニッチ内を照らす照明を「ニッチライト」といいます。
画像のように内部にガラスタイルを貼り煌めき感を演出したり、置物をねらって照らしたり、または壁面の一部が柔らかい光でふわんと灯されてる感じも素敵です。
いつものニッチに光りが加わることによって、得別感が増しますね
ニッチライトはニッチ内の上部また下部から照らしますが、器具の開口径が50mmの小さなダウンライトが適しています。
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工夫次第でオシャレな照明が叶う!
いかがでしたか?
本日は照明器具を使った間接照明手法についてお話ししました。
ダウンライトは沢山の商品があり様々な光の演出が出来るので、目的や用途に合わせて選ぶと良いですね。
是非、素敵なお家を、照明計画のひと工夫でさらに素敵にグレードアップしてくださいね!
ご参考になれば嬉しいです
次回は、(番外編)smicleインテリアコーディネーターおすすめの【2022最新おすすめの照明商品】をご紹介したいと思います。
お楽しみに!
この記事のシリーズ
少しの工夫でお家をグレードアップ!【間接照明編①】
インテリアの中でも、ここ数年目覚ましい変化が見られるものの一つに「照明計画」があります。
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少しの工夫でお家をグレードアップ!【照明編②】
前回は、「建築化照明とはどんなもの?」というお話をしました。
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少しの工夫でお家をグレードアップ!【照明編③】
前回は、「建築化照明とはどんなもの?」~「間接照明の手法」までお話ししましたが、
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