こんにちは。建築事業部の林です。
前回、前々回で構造計算は大切だ、という話をしましたが今回はその計算に関わってくる
『壁量』という言葉について解説していきたいと思います。
ズバリ壁量とは耐力壁が持っている地震や強風に抵抗するための強度の事です。
耐力壁とは、筋交いを取り付けたり構造用合板などを打ち付けた壁の事です。
このように加工した壁は頑丈になり、地震などで受ける力を負担してくれるのです。
もちろん入れる筋交いの種類や、張る合板の種類で耐力壁の強さは変わってきます。
この耐力壁の強さを表す言葉を壁倍率と言います。
つまり壁倍率が大きいほど、その耐力壁は強いということになります。
そして壁量は壁倍率に耐力壁の長さ(m)をかけることで求められるのです。
色々な単語が出てきて混乱させてしまったかもしれませんね。改めて今回紹介した単語をまとめてみましょう。
耐力壁:補強して壊れにくくした壁の事
壁倍率:耐力壁の強さを表す言葉
壁量:耐力壁が持つ外力に抵抗するための強度
ということを覚えていてもらえればOKです。
第3回は以上となります。次回も引き続き壁量の話をしていく予定です。
参考文献:佐藤実 著 『楽しく分かる!木構造入門』